第一回施設内研修

看取り研修① 研修委員会が第一回施設内研修として『看取り研修①』を開催いたしました。  

開催日

平成27年 6月30日(火) 16:00~17:30 健康プラザしうんじ 多目的ホール 参加者:42名

研修目的

平成26年度に学んだ基礎知識を基に取り組んだ看取り事例を振り返るとともに、 グループワークを通じて看取りの場面における多様な考え方を理解する

 研修内容

  1. 看取り事例紹介 事例①・・・・紹介者:丸山介護福祉士 事例②・・・・紹介者:須貝介護福祉士
  2. グループワーク

事例②について意見交換を行った

 

グループワーク

グループワーク中の様子

※その一部を紹介します

テーマ① 利用者から「自分はもう死ぬから食べたくありません」と言われたら、 あなたならどう感じますか?なぜそのように思いますか?
・悲しい。寂しい。戸惑い。励ましたい。
・気持ちはわかるが、少しでも食べたり飲んだりしてほしい。
・ご本人と家族の気持ちを尊重したい。
・なんでその様に考えているのか、原因を聞いてみたい。
・自分の死を受け止めたのかなと思う。
テーマ② そのように感じておられる利用者に対してあなたなら何ができますか?
・その人らしく過ごせるように他職種(看護師や栄養士)と連携したい。
・ご本人が好きなことを聞く。生活歴から推測する。
・ご本人の気持ちに寄り添う。傾聴する。
・ご本人に今後の生活や職員の関わりについての意向を聞いてみる。
・今やりたいことを聞いてみる。可能であれば、実行する。
テーマ③ 自分がその利用者だったらどのように関わってほしいですか?
・そっとしておいてほしい。見守ってほしい。
・ゆっくり話を聞いてほしい。受け止めてほしい。
・穏やかに生活を送らせてほしい。
・静かに見守ってほしい。余計なことはして欲しくない。

 

研修を終えて

研修参加者の感想

  • 研修の内容を活かしてケアしていきたいと思った。
  • それぞれの職員により受け止め方に違いがあり、それが参考になった。
  • 生活歴と人物像があると、どのように関わっていけばよいのか考えやすい。
  • 死を目の前に考えているであろう利用者の気持ち、また、食べることが最後まで残った機能である時の、最後の関わり方を考えることができた。
  • 他の職員の意見・思い・感じたこと・参考になることがあった。
  • 看取りは入居された時から開始されるので、常日頃の関わりが大切だと思う。
  • 支援者により意見や思いは異なる。ミーティングなどで方向性を共有する必要がある。
  • 自分の死を考えることができた。死の迎え方も決めておきたい。
  • ご本人の思いに沿ったケアを行うため、思いの確認・記録・他職種連携が必要だと思う。

男性介護者の集い報告 

男性介護者サロンTOP 今年6月の北地域ケア圏域会議で意見として出されていた「男性介護者の集い」を 平成26年12月2日(火)に、さくら苑で開催いたしました。  紫雲寺・加治川地区の男性の介護者の方、及び、民生委員さんの計19名に参加をしていただきました。  盛況のうちに終了でき、参加者の皆様、関係各位の皆様、また、開催にあたってご尽力いただいたすべての皆様に感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

開催準備

紫雲寺・加治川地区から世話人として2名にお願いし、協力をいただき、新発田市社会福祉協議会との共催として準備を行いました。

内容

4~5人ずつの小グループに分かれ、日頃、介護をしていて感じること、思いなどをお話しいただきました。

男性介護者グループワーク1男性介護者グループワーク2

お話しあれこれ

○認知症の介護について

● 両親の介護を行っていた。二人同時に見ることは大変であった。特に認知症の母がデイサービスに行く日に具合が悪くなったり、来る職員によって行きたがる時と行きたがらない時があった。

● 仕事をしていたため大変だった。デイサービスには行きたがらないし、将来に不安を感じていた。 ● 同じことを繰り返し言うことにストレスを感じる。 ● 仕事から帰ると「物がなくなった」と言われた。 ● 親を介護していたとき、同じことを何度も繰り返し話をしていたこと、また、夜は一緒の部屋で寝るようにしていたが、寝不足となりストレスが増強し、時には手を上げてしまったり、怒り声をあげてしまったことがあった。 ● 使用済みのオムツを押入れに隠してしまっていたことがあり、大変だった。

○ 金銭面等

● 妻と母を介護。ショートを利用したくてもお金がかかる。年金ではまかなえない。 ● 年金ギリギリの生活をしていたため、お金の面でも大変だった。

○ その他

● 妻を介護している。着替えの仕方がわからず、また、服がどこにしまってあるのかもわからない。 ● 妻を残し、ゲートボールに安心して行けない。 ● 施設入所したくても入所するまでの待機期間が長いことや、施設入所した後も料金がかかるときいている。 ● 自分自身も高齢なのでいつ、どうなるかわからないので不安である。 ● 介護(ヘルパー3級)を習ったが、なかなかその通りにいかない。 ● サービスを利用したら、周囲から何か言われると思った。 ● 仕事に行くと、家で一人になるので心配。 ● 母親の介護をしていたとき、日常的に介護をしている妻と、久しぶりに様子を見ににくる兄弟との意見の食い違いが生じてしまった。板挟みのようになってしまい、どうすればいいかわからなくなった。 ● 外出先で女性のトイレに入ることに抵抗がある。 ● 下の世話をすることは難儀である。

開会後の参加者の声

○ 男同士がお互いざっくばらんに話しをできる場が持ててよかった。 ○ 介護の愚痴を人に話をしたら、すっきりした。 ○ 女性の介護者の介護の方法など、参考になると思うので話を聞きたい。 ○ また是非参加したい。

などなど

今後に期待すること

○ 今後も、ざっくばらんに話をできる場を持ってほしい ○ 介護の方法を学ぶ場を提供してほしい

決まった事

新発田市社会福祉協議会「いきいきサロン」制度を活用し、「男性介護者の集い」を継続する。 継続するにあたり、平成27年度春より、年4回開催に向けて、検討していくことになりました。

『男性介護者のつどい』を開催します         

包括支援センターでは、男性の介護者が増えていく状況から、少しでも男性介護者のお力になれればと思い、『男性介護者のつどい』を開催いたします。是非ご参加ください。

※介護者男女比率:1998年女性81.2%男性18.8% 2007年女性67.8%男性32.2% 国民基礎調査より

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茶話会ポスター

H26年度認知症サポーター養成講座開催報告   

513ee406002 去る平成26年9月7日(土) 眺海荘にて『認知症サポーター養成講座』(主催:紫雲寺地区保健自治会、共催:新発田北地域包括支援センター・社会福祉法人新発田市社会福祉協議会)を開催いたしました。 当日は49名の地域の皆様に参加頂き、無事終了することができました。 関係各位の皆様には心よりお礼申し上げます。  

講座内容

今回は、地域包括支援センターの職員に加え、特別講師として有田病院 有田正知医師をお迎えし、○×クイズを行いながら、疾患の理解、受診・治療の必要性、対処方法等についてわかりやすくお話しいただきました。 有田医師からは、
  1. 加齢によるもの忘れと認知症のもの忘れの違い
  2. 認知症のような症状が出る事があるが、治療により治ることが多い疾患もある(慢性硬膜化血腫等)
  3. 介護者への関わり方
  4. 認知症と診断されても周囲の配慮で能力を発揮しながら生活を送ることができる
等のお話を実際の診察場面でのやり取りや経験をもとにユーモアを交えてお話しいただきました。 講義の様子 参加者の方は○×の札を片手に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。 ○×クイズの様子  
  • 今まで何となく認知症の母の介護をしてきたけど、こういうことだったのかと改めて理解できた
  • あっという間に時間がすぎた
  という感想が聞かれていました。    

今後の予定

次年度以降も紫雲寺地区保健自治会と協力し、各地区で順次開催する予定です。 また、認知症サポーター養成講座を受講したいというグループや町内会、職場等ありましたら、お気軽に新発田北地域包括支援センターへご連絡ください。

包括ステッカー配布開始

先日開催された「第1回 新発田北地域ケア圏域会議」の結果をうけ、新発田北地域包括支援センターの連絡先を記載したステッカーをH26年9月頃より、職員が訪問した際、ご希望の方に配布させて頂きます。   以下の2種類用意いたしました。

包括ステッカーパターン1の画像 包括ステッカーパターン2の画像

  電話口、目に付くところに貼ってご活用ください

第1回 新発田北地域ケア圏域会議 開催しました

H26年 6月26日 健康プラザしうんじ 多目的ホールにて、「男性介護者支援」をテーマに、第一回 新発田北地域ケア圏域会議開催しました!   新発田北地域包括支援センターとして、初の試みの為、準備段階からバタバタしましたが、何とか当日を迎え、無事終了いたしました。 参加者は総勢50人 4.班ごと自己紹介中(縮小版)           ご出席いただいた、地域民生委員、主任児童委員の皆様をはじめ、圏域医療機関の先生方、ケアマネージャー、介護保険サービス事業所の関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。    

会議の目的

①高齢者支援に携わる者同士で「顔が見える関係」を作ることができる

②新発田北圏域の男性介護者の状況を共有できる

③参加者が主体的に男性介護者を支援する方法を検討することができる

グループワークの様子

1グループ9人程度で構成し、グループ毎に活発な意見交換を行いました。 H24年度から2か年にわたり実施した男性介護者アンケートの結果報告と、それぞれの立場で男性介護者を支援する方法として、自分が取り組めそうなこと、自分ではできないけど誰かこんなことはできないかという視点での意見交換を行いました。 8-5.5班GPWK中(縮小版)

参加者の意見(抜粋)

  1. 女性ものの買い物のお手伝いや自分の母を介護した経験からのアドバイスができそうだ
  2. 上手に困りごとを聞き出せるように具体的な質問を行う
  3. 男性介護者が、同じ立場の人達と思いを共有できる場づくりが必要
  4. 介護技術などの講習会の開催(出張の介護技術指導も有効ではないか)

など様々な意見がでました。  

今後包括支援センターとして

  • 男性介護者サロンの立ち上げに向け、新発田市社会福祉協議会との相談を進めています
  • 民生委員とケアマネージャーの連携がこれまでよりも強いものになるように調整を行います
  • 北地域包括支援センターの連絡先がわかりやすいものとなるようステッカーを作成し配布する予定です
  • 出張介護技術指導と(仮称)世話好き姉さまについての方向性を探っていきます

 

 資料