研修委員会が第四回施設内研修として『高齢者虐待予防研修』を開催いたしました。
開催日
平成28年2月17日(水) 17:00~19:00 健康プラザしうんじ 多目的ホール 参加者:75名
研修目的
- 高齢者虐待についての基礎知識を共有する。
- 我々が虐待の当事者にならないために「何が出来るか」を検討することができる。
研修内容
- 虐待についての基礎知識を学ぶ
~施設従事者による虐待を予防するために~ 講師:北澤 社会福祉士
- 高齢者虐待とは?
- なぜ虐待が起こるのか
- 通報の義務
- 早期発見、対応の大切さ等
- グループワークによる意見交換 我々が虐待の当事者にならない為、自分がされて嫌なことや日頃のケアについて率直に振り返った
※その一部を紹介します
①「こんな言葉かけは嫌だなぁ」と思うことを考えてみよう。
「またトイレに行くんですか?」
理由 ・もし自分が言われたら 「もうこの人には頼めない」 「他に連れて行ってくれる人はいないかな?」 というつらい気持ちになるから
②どんな場合に①の言葉かけが多くなるのか話合いましょう
・他の業務に携わっている
⇒行けば安心されることは分かっているが
・忙しくて時間や気持ちにゆとりがない
同時に頼まれごとをした時
⇒行っても出ないとこが分かっているので
勝手に仕事の優先順位をつけてしまう
その人の事が分かるほどおしっこは出ないと
決めつけてしまう
③どうしたら①の言葉かけが無くなるのか話合いましょう
・忙しい時は「チームでお願いし合える関係性」を築く ・「頼んで頂けるのは、私を頼ってくださっている」とポジティブにとらえる ・「これを終わらせたら来ますが待てますか?」 と了承を得ることで互いに安心できる
研修を終えて
研修参加者の感想
- 自分自身が時間の余裕がないと虐待につながりやすいのではないかと感じた。
- 自分がされて嫌な事はしない。当然の事を当たり前にやれるようにしたい。
- 虐待だと感じたらすぐ通報(報告)だということがわかった。
- 虐待はただ、恐ろしい事と思っていましたが、救わなければならない事、大事だと思った。
- 日々の業務の中、なにげない一言が虐待につながることがある。 しかし、それは一人の責任ではないと思った。チーム全体、事業所全体、 施設全体で協力しあって業務にあたることで防げることがあると思った。
- 自分の時間の都合を優先させないで利用者の事を考えなければいけない と思った。
- 自分が言われて嫌だと思うことが虐待に繋がると言うのを忘れないようにしたい。
- いつ、だれが虐待をする立場になってしまうかもわからない状況も考えられる中で、 いかに専門職としてご利用者の立場に立って対応していけるか。 これが最善という方法は一つではないので、自分なりによく考え気持ちを引き締めて いくことが大事だと思う。
- 「利用者はお客様」であり「感謝」の気持ちを常にもっていなければならず、 その姿勢が自ずと言葉や行動に現れると思う。
- 高齢者虐待防止法は虐待をしなくてもすむような状態に近づける為の法律で あることを社会全体が理解できるようになると本当に良いと思った。
- 高齢者施設で従事する以上、各職種がプロ意識を持っていられる様に (保っていられる様に)このような研修が定期的にあると良いと感じた。
- 色々なグループの発表を聞き、言葉がけ、気持ちを考えながら仕事をしなくては ならないと思った。