研修委員会が第二回施設内研修として『看取り研修②』を開催いたしました。
開催日
平成27年9月30日 15:30~16:45 健康プラザしうんじ 多目的ホール 参加者:38名
研修目的
- 看取りケアを行う際に、多職種が連携することの重要性を理解できる
- 他職種連携がスムーズにできるための具体策を考えることができる
研修内容
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- 研修復命報告( 報告者:久保田看護師 )
a.他法人での取組について ~その人らしい最後のために~ b.研修での学びについて ・多職種との情報共有の大切さ ・連絡をとり協力してケアを行うことの大切さ
- グループワークによる意見交換
- 研修復命報告( 報告者:久保田看護師 )
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- 看取りケアでの他職種との連携について、現在の課題とその解決策を考える
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※グループワークの一部を紹介いたします
テーマ① 看取りケアを行う中で、他の職員(特に他の職種)とやり取りする際に 迷うことや不安なことはありましたか?ありますか?
・日々変化している利用者の様子を確認したいが 業務の手を止めさせるのが申し訳ない。 ・専門用語で言われても分らない。 ・他職種に、どこまで踏み込んでいいかわからない。 ・利用者の情報が不足している。情報収集の時間が少ない。 ・他職種と、思いや状況に対する認識、把握の視点にズレがある。 ・休み明けだと利用者の状況がわからない。 ・どのような情報を共有していいかわからない。事前に具体的な指示が欲しい。 ・情報が間違って伝わることがある。特に紙面だけではそのリスクが高まる。 ・介護職員として、誰と、なにを、どこまでやり取りすればいいのかわからない。 ・介護チームで情報が止まってしまい、他職種に伝わらないことがある。
テーマ② テーマ①について「なんでそう感じたのか?何が原因か?」考えてみましょう。
・相手が忙しそうで申し訳ない。 ・自分の医療知識が少ない。 ・情報をまとめることや伝えることが苦手。 ・状況変化の際の対応方法が共有されていない。 ・情報不足(特に休み明け)、アセスメント不足。 ・自分の役割がよくわからない。 ・どのような情報が求められているのかわからない。 ・自信がない。経験がないので不安。 ・伝えたい情報、得たい情報が職種によって違うと思う。 ・看護職に伝えれば、自然と他職種に伝わると思ってしまっている。
テーマ③ テーマ②について「どうすれば解決できるか?よりスムーズにやり取りできるのか?」 考えてみましょう。
・わからないことはそのままにしない。 積極的に質問しコミュニケーションを取る。 ・まずは介護職チームで連携を良くしたい。情報共有を良くする。 ・日々のケアの中での観察が大事。状態変化を見逃さず、その情報を共有する。 ・担当者会議などでチームの方針を明確にする。 ・毎日5分でも良いので、グループで検討出来たら良い。 ・出勤後(特に休み明け)、何か変化がないか他の職員に聞く。 ・元気なうちに、ご本人やご家族の思いをしっかりと確認する。 ・職種により色々な考えがある為、意見交換をすることが大事である。 ・共有すべき情報が、事前に明確に具体的に示されると良い。 ・誰にでもわかる言葉、表現で情報を伝えていく。 ・アセスメント技術や面接技術を磨く。 ・過去の看取り事例の流れを勉強する。 ・自由に意見交換できる職場を作る。
研修を終えて
研修参加者の感想
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- 他職種との連携に課題を感じている方が多くて驚いた。
- 日々のケアが大切。些細なことも声に出していきたい。
- もっと他職種との連携や役割分担などに特化した内容にして欲しかった。
- 我々が取り組んでいない、他施設の取り組み事例も聞いてみたいと思った。
- 看取り研修を行うことで、「死」への関心やその人らしさの最期の支援に取り組むことが出来る。
- 不安や心配なことがみんなあると気付けて良かった。
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