平成30年度 多職種連携の会 ~顔の見える会~

新発田北圏域の医療・介護の連携促進を目的とした『新発田北地域多職種連携の会 ~顔の見える会~』に法人職員が企画委員として参画しています
平成29年度に発足し、会を重ねるごとに参加者間の関係性が深まり活発に意見が交わされています

平成30年度には、研修会が2回開催され、新発田北圏域を中心とした医療機関や介護保険事業所の方が大勢参加されました。

第3回 『リハビリ3職種との連携について』

  1. 開催日時 平成30年9月21日 19:00~21:00
  2. 場所   健康プラザしうんじ 多目的ホール
  3. 参加者  52名
  4. 内容 
      (1) 講義 「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」とは
            それぞれの職種の役割や業務内容について

        ~講師~
         とようら訪問看護ステーション 言語聴覚士 石山佳代
         介護老人保健施設ヴィラ菅谷  作業療法士 高橋育代 
         デーサービスセンターしうんじ 理学療法士 蓑輪裕介 
         デイサービスセンターしうんじ 理学療法士 齋藤佑加

      (2) グループワーク
        リハビリ3職種に聞いてみたいことをグループで意見交換し、
        講師に回答いただきました。

  北圏域には、現在当法人の理学療法士しかおらず、リハビリ職との日常的な関わりは
  とても限られていましたが、それぞれの専門性を改めて確認することができました。
  参加者の方からも、
  ・講義を聞き、具体的に連携して支援することがイメージできるようになった
  ・専門性の違いがわかってよかった
  ・身近に専門職がいなかったので、今回の話が聞けてよかった
  という声がありました。

 

第4回 『ACP(アドバンス・ケア・プランニング)』

  1. 開催日時 平成31年3月11日 19:00~21:00
  2. 場所   健康プラザしうんじ 多目的ホール
  3. 参加者  56名

  4. 内容  
      (1) 講義  ACPの概要、ACPから考える終末医療

       ~講師~
            平塚ファミリークリニック 院長 平塚雅英


      (2)「もしばなゲーム」
       「もしもあなたが余命半年と告げられたら、治療や療養場所、
        生き方をどう考えますか」ということを考えるきっかけをつくる
        カードゲームを行いました。

   参加者の方からは、
    ・終末期について本人の意思の確認や変化する思いに寄り添う難しさを感じ、
     日頃の関係性づくりの大切さを再確認できた
    ・本人も家族も後悔が少なくなるように、話し合いを繰り返すことの大切さが理解できた
    ・もしばなゲームを通じて、自分の最後をどうしたいのか考えると、自分の意見が
     コロコロ変わることに気づいた。今まで考えたことがなかっただけに悩んだ
   という声がありました

 

認知症の方とその家族のつどい開催

 




昨年の7月から、認知症の方を介護している方や認知症地域支え合いメイトの皆さんなどと準備をすすめてきた、認知症の方とその家族のつどい むらさきの家「よこたま」を平成31年3月28日に開催し、6名(認知症の方3名、そのご家族3名)の方が参加されました。






当日は初めて顔を合わせる方々も多くおり、自己紹介がてら趣味なども教えていただきました。
その他にも、みんなで懐かしい歌を歌ったり、介護予防体操に取り組んだり、ハンドベルの演奏にも挑戦しました。
最初は緊張していた方の表情も段々とほぐれ、笑顔の絶えない会になりました。


参加された方から、
・「いろいろな人と話をしたりハンドベルをしたり、とても楽しかった。
    こういうところがあれば、また来たいね」 (当事者の方) 
・「気持ちを聞いてもらえてとても良かった」   (介護者の方)
・「介護する人同士で知り合いになれたのが一番うれしい。また来たい」(介護者の方)
などの声が聞かれました。

今後、企画メンバーと相談し、定期的に開催する予定です。

第7回北圏域ケアマネミーティング

平成31年3月18日 包括支援センターでは、北圏域を中心とした居宅介護支援事業所や特別養護老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅施設のケアマネジャーとケアマネミーティングを開催しました。



大腿骨を骨折し入院後、自宅に帰ることを希望しているご本人と、これを機に施設入所を希望している娘さんの事例検討、及びケアマネジャーとして活動するなかで課題と感じること、またその解決策の意見交換を行いました。

事例検討では
 ・利用者の意向と家族の意向が異なることはよくあり、対応に困ることがある
 ・利用者が退院後、自宅へ戻ることで、どのような事に娘さんが心配を感じているのか
  具体的に確認することから始める
といった意見がでていました。

また、活動するなかでの課題として
 ・キーパーソンが病気を患っていたり、引きこもりの家族がいたりなど、
          一世帯に高齢者だけでなく他の課題も含む世帯への支援
などがあがり、
対策として
 ・保健師や他の支援団体との連携や同居家族以外の連絡先の把握
などが、あげられました。

地域包括支援センターとして、今回あがった課題などを整理し、ケアマネジャーが活動しやすい環境整備を検討していくことにしています

平成30年度 吸引・経管栄養に関する研修

 特別養護老人ホームでは介護職員による医療行為(たんの吸引)ができる体制を整えています。

 定期的な実施体制の評価・検証を目的に、吸引に関する安全対策委員会が「吸引・経管栄養に関する施設内研修」を開催しました。

開催日

グループ名 研修日時 参加者
ほのぼのゆうゆう 平成30年9月25日9:30~10:00 8名
いきいき 平成30年9月25日14:30~15:00 4名
のんびり 平成30年9月26日14:30~15:00 4名
なごみゆったり 平成30年9月27日9:30~10:00 7名
23名

研修目的

特定医療行為が安全に実地できているかを再確認する

研修内容

  1. 吸引と経管栄養実地に関する問題を個人ワークし、その後、委員会が解答説明
  2. 胃ろうチューブ(輸液セット)の洗浄方法と吸引器の簡単な構造説明

内容の一部抜粋

〈吸引に関する問題〉

  • 吸引を開始する際の「吸引圧」はどれくらいでしょうか?
                                      20KPa
  • 1回の吸引時間はどれくらいでしょうか?
                                      10~15秒

〈経管栄養に関する問題〉

  • さ湯を注入後の観察事項について下記の(  )内に記入してください
             気分不快感  腹部膨満感  ( 嘔気・嘔吐 )  腹痛
             ( 呼吸困難 )

 

研修を終えて 

研修参加者の感想(抜粋)

  • 吸引・経管栄養についての注意事項を再確認できた。
  • 時間が経つと忘れてしまいがちになるので繰り返し確認することが大事だと思った。

委員会の講評

  • 吸引や経管栄養の手段や手技は、上記のとおりの職員の感想もあり、定期的な評価・検証を今後も実施していく。

 

 

 

 

看取りケア研修会

 看取りケア委員会では、入所から退所までその人らしい生活支援ができるよう定期的に研修を実施しています。今回の研修会のテーマ選定にあたり、職員が日ごろ悩んでいる“食事の提供(摂取)”について取り上げました。
 人は日常生活の中で死期に近づくと心身の状態変化に伴い食事量の変化がありますが、介助する職員の思いとしては「少しでも口から食べてもらって元気に過ごしてもらいたい」「でも、食べること自体が利用者にとって苦痛になっているのでは」という相反する思いでご利用者と向き合っていることが分かりました。
 このような職員の悩みが解消され、安心してご利用者への支援ができることを目的に『状態変化時の利用者への食事提供』をテーマに研修会を開催しました。なお、ご利用者へのサービスにあたっては、各職種間の協働・連携が大切であり、特養ホームに勤務する全職種(生活相談員、ケアマネジャー、看護職員、介護職員、機能訓練指導員、管理栄養士)を対象に研修会を行いました。

実施日

平成30年9月19日(水) 16:15~18:00
会議室
参加者:32名

研修目的

状態変化に合わせた食事提供ができる
(状態変化時に食事介助する際の職員の悩みを少しでも解消できる)

研修内容

  1. 個人ワーク(示された事例からご利用者の生活歴や身体状態を読み解き対応策を考える)
  2. グループ内での意見交換
  3. グループ意見の発表
  4. まとめ

グループからの意見(一例)

 〈事例のご利用者に対し、食事摂取の改善のために考えられること〉

  • ご本人やご家族に好きなもの、食べたいものを聴き取る
  • 食事が進まなくなってきたときには、ご利用者が好きなものを準備したり、提供時間や形態を変える等の工夫をチームで考え、支援してみる
  • なぜ食べれなくなっているのか(嚥下能力の低下、身体機能の変化等)の原因を探ってみる
  • サービス担当者会議を開催し、以後のケアの方向性を明確にする

 

看取りケア研修会のまとめ(抜粋)

  • ご利用者の状態変化時、思いつきや決めつけでケアの方向性を決め支援しても課題解決はできない
    ご利用者の心身の状態を各専門職の立場でアセスメントし、サービス担当者会議で情報を共有しあい、多職種連携でご利用者にあったケア方針を決定することが大切である
  • 医師を含むケアチームで改善の手立てがないと判断したときは「死期が近づいているから食べる意欲や量が減ってくる」という自然の経過や“無理に食べてもらおうとすることでご利用者の苦痛につながる”ということを理解し、ケアに活かすことが大切である

研修を終えて

研修参加者の感想(抜粋)

  • 多職種間で利用者が食べられない原因を究明・評価し、食事を勧めていきたい。状態変化を見逃さないようにし、無理には勧めない。
  • 多職種連携を意識した解答が多いと思った。たくさんいろいろな考えや提案があることが分かり、実行に移すことを意識することが大切だと思った。
  • 看取りについての考え方や方向性を確認することが出来て良かった。

 

看取りケア委員会からの講評(抜粋)

  • 研修修了後、体調変化のあるご利用者に対し、多職種で情報共有しあい取り組む様子がみられ、研修で学んだことが活かされてきている。
  • 状態変化時に多職種が連携し、何が原因かを探り、万策尽きるまで手立てを考え、悩みが解消できるチームの土台を作ることができた。

 

 

 

米子小学校3・4年生 認知症サポーター養成講座


平成31年1月18日 米子小学校3・4年生の皆さんを対象に『認知症サポーター養成講座』を開催しました。新発田北地域包括支援センターとして小学生を対象にした『認知症サポーター養成講座』は、紫雲寺小学校に続いて2度目の開催でした。
講義では、小学生の皆さんにもわかりやすい言葉を選んだり、話があまり長くならないように工夫しました。

また、「認知症になった桃太郎おじいさん」の寸劇を行い、楽しみながら認知症の方との接し方を学んでもらえるようにしました。小学生からは「認知症の病気が進んだらどうなりますか」という質問がでたり、皆さん真剣に参加してくれました。

 


     認知症サポーター養成講座  

 認知症になった桃太郎おじいさん

今回は、認知症の普及啓発を目的としたロバ隊長作成プロジェクトにご協力いただいたボランティアの方お二人にも参加いただき、ロバ隊長のマスコットを小学生に贈呈していただきました。



認知症サポーター養成講座を一生懸命聞いていただいて、私たちもとてもうれしく感じました。認知症サポーターとなった小学生の皆さんが、今後も認知症の有無にかかわらず、お年寄りの方々に優しく接していただきたいと願っています。

 

もちつき会

12月27日(木)、毎年恒例のもちつき会が行われました。

もち米を蒸かしている間、来所いただいたご家族と一緒に歌を歌ったり、
三三七拍子で気持ちを合わせてから、もちつきを開始しました。

みんなで声を掛けついたおもちは美味しく出来上がりました。

お昼にあんこもち、きな粉もちを「おいしいね、やわらかいね」といただきました。

 

菊を飾らせていただきました

毎年(五ケ字地区)の大沼政靖様から観賞用菊をお借りし、当施設の正面玄関に飾らせていただいております。

今年も立派に育てていただいた菊をお借りしました。

大輪の菊から深まる秋を感じ、利用者の方の笑顔も咲きます。

利用者の皆さんは菊の前で写真撮影をしたり、「立派な菊だ~。きれいだ~」と大変喜ばれていました。

見頃は3週間程とのこと。その間、大勢の方から楽しんでいただきます。

 

ぶどう狩り

毎年恒例、聖籠町にある吉田誠樹園さんへぶどう狩りに行きました。

9月19日(水) なごみ・ゆったりグループ

秋晴れの下、ぶどう狩りに出掛けました。

ご利用者の皆さんはぶどう園の顔なじみの方との会話を楽しまれたり、

美味しいぶどうを食べたりと楽しいひと時を過ごしました。

9月26日(水) ほのぼの・ゆうゆうグループ

天候にも恵まれ絶好のお出かけ日和。ご利用者の皆さんは楽しみで朝からソワソワ。

ぶどう園では甘いぶどうを食べると自然と皆さん笑顔がこぼれ、「あまいねぇ」と大喜び。

帰りの車はお土産のぶどうでいっぱいになりました。

9月27日(木) のんびりグループ

ご利用者4名と職員3名でぶどう園へ行き、旬のぶどうをいただいて来ました。

「やっぱりおいしいね」「また来年も来たい」
「ぶどうもおいしいけど外の空気も吸えて気持ちいい」と

喜びの声、笑顔がたくさん見られました。

 

 

 

7月認知症サポーター養成講座 ~ロバ隊長作成プロジェクト~

7月、認知症サポーター養成講座を3カ所で開催いたしました。
また、『ロバ隊長作成プロジェクト』を展開するため、2カ所で「ロバ隊長作成説明会」を同時開催いたしました。

ロバ隊長作成プロジェクト

ロバ隊長は「認知症サポーターキャラバン」のマスコットです。
ロバ隊長(フェルトマスコット)を作っていただくことを通じながら、認知症サポーターの仲間づくりや認知症サポーターを増やしていくように新発田市がすすめているプロジェクトです。
作っていただいたロバ隊長は「認知症サポーター養成講座」を受講した子供たちにプレゼントされます。

ロバ隊長を一緒につくりませんか?ロバ隊長作成プロジェクトリーフレット

開催日時

日時 場所 対象 参加者 ロバ隊長
作成説明会
参加者
7月11日 10:00~12:00 紫雲寺地区公民館 紫雲寺シルバー人材センター 
お楽しみクラブ
9名 9名
7月24日 13:40~14:40 眺海荘 藤塚浜ときめき週1クラブ 19名
7月25日 13:15~15:00 健康プラザ
しうんじ
北圏域介護保険事業所職員 23名 8名

 

エピソード・感想

~紫雲寺シルバー人材センター お楽しみクラブ~
 『ロバ隊長作成説明会』を初めて開催させていただきました。
 マニュアルを確認しながら、皆さんと一緒にロバ隊長を作成しましたが、皆さんとても手際が良く、私達のほうが教えていただくことが多くありました。
 今後も、ロバ隊長の作成を通じて認知症の普及啓発を広げていけるよう、お付き合いを続けていきます。



~藤塚浜ときめき週1クラブ~
 とても勉強熱心な方が多く、毎月のように勉強会が開催されています。
 この度は、要望を受け認知症サポーター養成講座を開催させていただきました。
 意見交換させていただいた時も、皆様から「認知症の方が気軽に参加できるような場所はないの?」「成年後見制度は誰が申し込みできるの?」といった具体的な質問をいただきました。
 9月にもお邪魔させていただき「おたがいさま講座」を開催する予定にしてます。

・おたがいさま講座とは
 「なぜ今、助け合いが必要なのか」
  地域支えあうことで解決できることがあることと、人の役に立てる喜びをゲームを
  通じて楽しく体験していただける講座です。

~北圏域介護保険事業所職員~
 認知症ケアの専門家として「地域の一員として認知症の方やその家族に何ができるのか」という視点をもっていただくことを目的に開催いたしました。
 認知症の一人暮らしの方にできることについて、グループワークを行いました。
 意見交換の中で、
 ・押しつけにならない程度に、家族に普段の様子を伝えたい
 ・散歩中に声掛けはできる
 ・仲が良ければ、お茶のみにお邪魔したい
 といった意見が出ていました。

 ロバ隊長作成説明会では、マニュアルを確認しながらロバ隊長を作成いたしました。
 皆さんとても上手で、短時間で完成されている方もいました。ロバ隊長作成プロジェクトの趣旨をご理解いただき、個人的にロバ隊長を作成したい方4名、利用者の方とともに作りたいという事業所が1事業所ありました。