地域企業従業員様向け 認知症サポーター養成講座

令和元年7月4日 健康プラザしうんじで 地域企業である『ローカルハック合同会社』の従業員様(2名)に認知症サポーター養成講座を開催いたしました。
『ローカルハック合同会社』は、今年5月に設立された加治川地区で買い物代行サービス等を行われている会社です。開業の挨拶に来訪いただいたことがきっかけとなり、認知症サポータ養成講座を受講していただくこととなりました。

お二人とも真剣にお話を聞いてくださり
・初めてお会いする方が認知症かどうか判断するポイントは?
・認知症と思われる方の対応で困った時は、地域包括支援センターに相談して良いのか?
などの質問をいただきました。

今後、高齢者と接する機会が多くなるお二人に認知症の知識を学んでいただいたこと、とても嬉しく思いました。
高齢者の方たちと関わる機会がある企業の皆さんが、一人でも多く認知症について正しく理解されるよう、これから企業向け認知症サポーター養成講座にも力を入れていきたいと考えています。
関心をお持ちの企業の方は、ぜひお問い合わせください。

第2回認知症の方とその家族のつどい開催

~むらさきの家『よこたま』~

昨年の3月に開催し好評いただきました、認知症とその家族のつどい(むらさきの家『よこたま』)を6月20日に開催いたしました。
認知症の方6名とそのご家族5名 および 認知症の方を支援されているご家族の方1名 計12名の方が参加されました。

当日は、初めて顔を合わせる方もいましたが、すでに顔見知りの方もおり、最初から和やかな雰囲気で、お茶を飲みながら、のんびりと過ごしたり、七夕の短冊を作ったりとゆったりとした時間を過ごしました。また、ハンドベルの演奏では笑いあり、感動ありの素敵な体験をすることができました。

参加された方から
・ハンドベル演奏で頭を使えてよかった
・もう少し長い時間、過ごしたかった
・家で一緒に過ごしている時は、互いにイライラしてしまうこともある
 そういったことをむらさきの家でよく話を聞いてもらい嬉しかった
などの声が聞かれました。
今後も定期的に むらさきの家『よこたま』を開催し、認知症の方とその方を支える方が地域で安心して生活できる場を作っていきます。





                      

             
               むらさきの家『よこたま』は
 
          認知症の方とそのご家族の方を対象として

                ・認知症の方とその家族が参加できる
             ・認知症の方を介護している方同士で話し合える
             ・認知症の方同士で話し合える

          そんな場所を作りたいという思いで発足しました。




平成30年度第2回虐待防止・身体拘束適正化委員会主催施設内研修 ~スピーチロック~

第1回虐待防止・身体拘束適正化委員会主催施設内研修において、「虐待防止・身体拘束適正化のための指針」周知を実施したところ、日々の業務の振り返りの大切さについての意見が多く聞かれました。
それを受け、委員会では、昨年度研修を行った「スピーチロック」について、その後の日々のケアでどう活かされたのか振り返りを行うとともに、「スピーチロック」の再認識をするための研修を各グループ毎に開催いたしました。

実施日

グループ 開催日時 開催場所 参加人数
デイサービス 平成31年2月18日(月) 17:00~17:15 デイホール 25名
特養 ほのぼの 平成31年2月25日(月) 10:30~10:50 家族室 6名
特養 なごみ 平成31年1月31日(木) 10:35~10:50 家族室 12名
特養 のんびり 平成31年2月27日(月) 14:30~15:00 家族室 7名
特養 いきいき

平成31年2月25日(月)
      ~3月8日(金)

介護士室 7名

 

57名

研修目的

「スピーチロック」が身体拘束につながることを再確認し、普段の言葉掛けを振り返り、利用者の尊厳を守りながら行動を抑制しない言葉掛けができるようになること。

研修内容

事前に、日々の業務内でスピーチロックにつながる言葉掛けが行われているか、またその原因と対策についてを記述するアンケートを配布し、委員会でまとめた結果を基に、各グループ会議の場を借りて、アンケートの結果を伝え、「スピーチロック」が身体拘束につながることを再確認する。

 

~スピーチロックにつながる言葉と原因、対策について 抜粋~
(1)スピーチロックにつながる言葉
 ・ちょっと待っててね
 ・ここに居て下さい
 ・動かないで下さい
 ・座ってて下さい
 ・危ないからここにいて
 ・どこいくの
(2)原因と対策
 《原因》
   利用者の見守りの際、その場を離れられないという思いと、
   事故などを起こしたくないという思いから
 《対策》
   ・利用者理解と優先順位(生理的欲求に対しては優先度が高い)を理解し、
    その場を離れて良いかどうかの適切な判断をできるようにする。
    又は、予測できるようにする
   ・どの時間帯に職員が少なく、利用者が多くいる状況があるのか、また、
    スピーチロックが多く聞かれる場面があるのかを分析し、見守り体制が適切かを検討する
   ・納得いただいてできるだけご理解いただける理由を説明し、待っていただいたことの
    感謝を伝える

平成30年度第1回虐待防止・身体拘束適正化委員会主催施設内研修

 当法人では、「虐待防止・身体拘束適正化のための指針」に基づき、職員一人ひとりが虐待や身体拘束から受けるご利用者の身体的・精神的弊害を理解し、虐待や身体拘束をしないケアの実施に努めています。

 このたび、国の通達に基づいて「身体拘束廃止に関する指針」の内容を変更・追加して「虐待防止・身体拘束適正化のための指針」に改定し、この指針の周知を目的に施設内研修を行いました。

実施日

グループ名 研修日時 参加者
デイサービス 平成30年10月31日18:00~18:15 26名
特養 ほのぼのゆうゆう 平成30年11月8日10:30~10:50 11名
特養 なごみゆったり 平成30年11月29日9:30~10:00 14名
特養 のんびり 平成30年12月1日~12月10日 12名
特養 いきいき 平成30年12月15日~12月18日 8名
特養 医務 平成30年12月20日~平成31年1月8日 7名
78名

研修内容

虐待防止委員が指針を説明した

研修を終えて

 身体拘束廃止に虐待防止の内容が加えられた指針に変更された内容をもとに、日頃のケアを振り返った。「虐待につながる行為」につながるとの意識がなくても、関わりの内容によっては虐待や身体拘束に繋がる可能性があることに気付くことができた。
 日頃のケアを振り返り日々の行動を改めることでケアの質の向上に繋がることを学んだ。

 

 

 

平成30年度 多職種連携の会 ~顔の見える会~

新発田北圏域の医療・介護の連携促進を目的とした『新発田北地域多職種連携の会 ~顔の見える会~』に法人職員が企画委員として参画しています
平成29年度に発足し、会を重ねるごとに参加者間の関係性が深まり活発に意見が交わされています

平成30年度には、研修会が2回開催され、新発田北圏域を中心とした医療機関や介護保険事業所の方が大勢参加されました。

第3回 『リハビリ3職種との連携について』

  1. 開催日時 平成30年9月21日 19:00~21:00
  2. 場所   健康プラザしうんじ 多目的ホール
  3. 参加者  52名
  4. 内容 
      (1) 講義 「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」とは
            それぞれの職種の役割や業務内容について

        ~講師~
         とようら訪問看護ステーション 言語聴覚士 石山佳代
         介護老人保健施設ヴィラ菅谷  作業療法士 高橋育代 
         デーサービスセンターしうんじ 理学療法士 蓑輪裕介 
         デイサービスセンターしうんじ 理学療法士 齋藤佑加

      (2) グループワーク
        リハビリ3職種に聞いてみたいことをグループで意見交換し、
        講師に回答いただきました。

  北圏域には、現在当法人の理学療法士しかおらず、リハビリ職との日常的な関わりは
  とても限られていましたが、それぞれの専門性を改めて確認することができました。
  参加者の方からも、
  ・講義を聞き、具体的に連携して支援することがイメージできるようになった
  ・専門性の違いがわかってよかった
  ・身近に専門職がいなかったので、今回の話が聞けてよかった
  という声がありました。

 

第4回 『ACP(アドバンス・ケア・プランニング)』

  1. 開催日時 平成31年3月11日 19:00~21:00
  2. 場所   健康プラザしうんじ 多目的ホール
  3. 参加者  56名

  4. 内容  
      (1) 講義  ACPの概要、ACPから考える終末医療

       ~講師~
            平塚ファミリークリニック 院長 平塚雅英


      (2)「もしばなゲーム」
       「もしもあなたが余命半年と告げられたら、治療や療養場所、
        生き方をどう考えますか」ということを考えるきっかけをつくる
        カードゲームを行いました。

   参加者の方からは、
    ・終末期について本人の意思の確認や変化する思いに寄り添う難しさを感じ、
     日頃の関係性づくりの大切さを再確認できた
    ・本人も家族も後悔が少なくなるように、話し合いを繰り返すことの大切さが理解できた
    ・もしばなゲームを通じて、自分の最後をどうしたいのか考えると、自分の意見が
     コロコロ変わることに気づいた。今まで考えたことがなかっただけに悩んだ
   という声がありました

 

認知症の方とその家族のつどい開催

 




昨年の7月から、認知症の方を介護している方や認知症地域支え合いメイトの皆さんなどと準備をすすめてきた、認知症の方とその家族のつどい むらさきの家「よこたま」を平成31年3月28日に開催し、6名(認知症の方3名、そのご家族3名)の方が参加されました。






当日は初めて顔を合わせる方々も多くおり、自己紹介がてら趣味なども教えていただきました。
その他にも、みんなで懐かしい歌を歌ったり、介護予防体操に取り組んだり、ハンドベルの演奏にも挑戦しました。
最初は緊張していた方の表情も段々とほぐれ、笑顔の絶えない会になりました。


参加された方から、
・「いろいろな人と話をしたりハンドベルをしたり、とても楽しかった。
    こういうところがあれば、また来たいね」 (当事者の方) 
・「気持ちを聞いてもらえてとても良かった」   (介護者の方)
・「介護する人同士で知り合いになれたのが一番うれしい。また来たい」(介護者の方)
などの声が聞かれました。

今後、企画メンバーと相談し、定期的に開催する予定です。

第7回北圏域ケアマネミーティング

平成31年3月18日 包括支援センターでは、北圏域を中心とした居宅介護支援事業所や特別養護老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅施設のケアマネジャーとケアマネミーティングを開催しました。



大腿骨を骨折し入院後、自宅に帰ることを希望しているご本人と、これを機に施設入所を希望している娘さんの事例検討、及びケアマネジャーとして活動するなかで課題と感じること、またその解決策の意見交換を行いました。

事例検討では
 ・利用者の意向と家族の意向が異なることはよくあり、対応に困ることがある
 ・利用者が退院後、自宅へ戻ることで、どのような事に娘さんが心配を感じているのか
  具体的に確認することから始める
といった意見がでていました。

また、活動するなかでの課題として
 ・キーパーソンが病気を患っていたり、引きこもりの家族がいたりなど、
          一世帯に高齢者だけでなく他の課題も含む世帯への支援
などがあがり、
対策として
 ・保健師や他の支援団体との連携や同居家族以外の連絡先の把握
などが、あげられました。

地域包括支援センターとして、今回あがった課題などを整理し、ケアマネジャーが活動しやすい環境整備を検討していくことにしています

平成30年度 吸引・経管栄養に関する研修

 特別養護老人ホームでは介護職員による医療行為(たんの吸引)ができる体制を整えています。

 定期的な実施体制の評価・検証を目的に、吸引に関する安全対策委員会が「吸引・経管栄養に関する施設内研修」を開催しました。

開催日

グループ名 研修日時 参加者
ほのぼのゆうゆう 平成30年9月25日9:30~10:00 8名
いきいき 平成30年9月25日14:30~15:00 4名
のんびり 平成30年9月26日14:30~15:00 4名
なごみゆったり 平成30年9月27日9:30~10:00 7名
23名

研修目的

特定医療行為が安全に実地できているかを再確認する

研修内容

  1. 吸引と経管栄養実地に関する問題を個人ワークし、その後、委員会が解答説明
  2. 胃ろうチューブ(輸液セット)の洗浄方法と吸引器の簡単な構造説明

内容の一部抜粋

〈吸引に関する問題〉

  • 吸引を開始する際の「吸引圧」はどれくらいでしょうか?
                                      20KPa
  • 1回の吸引時間はどれくらいでしょうか?
                                      10~15秒

〈経管栄養に関する問題〉

  • さ湯を注入後の観察事項について下記の(  )内に記入してください
             気分不快感  腹部膨満感  ( 嘔気・嘔吐 )  腹痛
             ( 呼吸困難 )

 

研修を終えて 

研修参加者の感想(抜粋)

  • 吸引・経管栄養についての注意事項を再確認できた。
  • 時間が経つと忘れてしまいがちになるので繰り返し確認することが大事だと思った。

委員会の講評

  • 吸引や経管栄養の手段や手技は、上記のとおりの職員の感想もあり、定期的な評価・検証を今後も実施していく。

 

 

 

 

看取りケア研修会

 看取りケア委員会では、入所から退所までその人らしい生活支援ができるよう定期的に研修を実施しています。今回の研修会のテーマ選定にあたり、職員が日ごろ悩んでいる“食事の提供(摂取)”について取り上げました。
 人は日常生活の中で死期に近づくと心身の状態変化に伴い食事量の変化がありますが、介助する職員の思いとしては「少しでも口から食べてもらって元気に過ごしてもらいたい」「でも、食べること自体が利用者にとって苦痛になっているのでは」という相反する思いでご利用者と向き合っていることが分かりました。
 このような職員の悩みが解消され、安心してご利用者への支援ができることを目的に『状態変化時の利用者への食事提供』をテーマに研修会を開催しました。なお、ご利用者へのサービスにあたっては、各職種間の協働・連携が大切であり、特養ホームに勤務する全職種(生活相談員、ケアマネジャー、看護職員、介護職員、機能訓練指導員、管理栄養士)を対象に研修会を行いました。

実施日

平成30年9月19日(水) 16:15~18:00
会議室
参加者:32名

研修目的

状態変化に合わせた食事提供ができる
(状態変化時に食事介助する際の職員の悩みを少しでも解消できる)

研修内容

  1. 個人ワーク(示された事例からご利用者の生活歴や身体状態を読み解き対応策を考える)
  2. グループ内での意見交換
  3. グループ意見の発表
  4. まとめ

グループからの意見(一例)

 〈事例のご利用者に対し、食事摂取の改善のために考えられること〉

  • ご本人やご家族に好きなもの、食べたいものを聴き取る
  • 食事が進まなくなってきたときには、ご利用者が好きなものを準備したり、提供時間や形態を変える等の工夫をチームで考え、支援してみる
  • なぜ食べれなくなっているのか(嚥下能力の低下、身体機能の変化等)の原因を探ってみる
  • サービス担当者会議を開催し、以後のケアの方向性を明確にする

 

看取りケア研修会のまとめ(抜粋)

  • ご利用者の状態変化時、思いつきや決めつけでケアの方向性を決め支援しても課題解決はできない
    ご利用者の心身の状態を各専門職の立場でアセスメントし、サービス担当者会議で情報を共有しあい、多職種連携でご利用者にあったケア方針を決定することが大切である
  • 医師を含むケアチームで改善の手立てがないと判断したときは「死期が近づいているから食べる意欲や量が減ってくる」という自然の経過や“無理に食べてもらおうとすることでご利用者の苦痛につながる”ということを理解し、ケアに活かすことが大切である

研修を終えて

研修参加者の感想(抜粋)

  • 多職種間で利用者が食べられない原因を究明・評価し、食事を勧めていきたい。状態変化を見逃さないようにし、無理には勧めない。
  • 多職種連携を意識した解答が多いと思った。たくさんいろいろな考えや提案があることが分かり、実行に移すことを意識することが大切だと思った。
  • 看取りについての考え方や方向性を確認することが出来て良かった。

 

看取りケア委員会からの講評(抜粋)

  • 研修修了後、体調変化のあるご利用者に対し、多職種で情報共有しあい取り組む様子がみられ、研修で学んだことが活かされてきている。
  • 状態変化時に多職種が連携し、何が原因かを探り、万策尽きるまで手立てを考え、悩みが解消できるチームの土台を作ることができた。

 

 

 

米子小学校3・4年生 認知症サポーター養成講座


平成31年1月18日 米子小学校3・4年生の皆さんを対象に『認知症サポーター養成講座』を開催しました。新発田北地域包括支援センターとして小学生を対象にした『認知症サポーター養成講座』は、紫雲寺小学校に続いて2度目の開催でした。
講義では、小学生の皆さんにもわかりやすい言葉を選んだり、話があまり長くならないように工夫しました。

また、「認知症になった桃太郎おじいさん」の寸劇を行い、楽しみながら認知症の方との接し方を学んでもらえるようにしました。小学生からは「認知症の病気が進んだらどうなりますか」という質問がでたり、皆さん真剣に参加してくれました。

 


     認知症サポーター養成講座  

 認知症になった桃太郎おじいさん

今回は、認知症の普及啓発を目的としたロバ隊長作成プロジェクトにご協力いただいたボランティアの方お二人にも参加いただき、ロバ隊長のマスコットを小学生に贈呈していただきました。



認知症サポーター養成講座を一生懸命聞いていただいて、私たちもとてもうれしく感じました。認知症サポーターとなった小学生の皆さんが、今後も認知症の有無にかかわらず、お年寄りの方々に優しく接していただきたいと願っています。